
姫路観光ブログ 【御座候「あずきミュージアム」とヤマサ蒲鉾「夢鮮館」見学の後に姫路城へ】
こんにちは!本日は兵庫県姫路市方面に家族でお出かけをしてきました。
午前中から昼過ぎにかけて、まずは御座候(ござそうろう)の工場に併設された「あずきミュージアム」、そしてヤマサ蒲鉾(やまかまぼこ)の工場に隣接する「夢鮮館」を見学。
その後、締めくくりとして世界遺産・姫路城へと立ち寄りました。この記事では、姫路城観光の流れを、写真を交えてご紹介していきたいと思います。
どちらの工場も姫路市内からアクセスがよく、車で20〜30分ほどの距離。観光ルートとして組み合わせると、効率よく回ることができます。
午後はいよいよ姫路城へ
御座候の工場からは約10km、車で20〜30分。
ヤマサ蒲鉾の工場からは約15km、車で20〜30分の距離です。
どちらからでも比較的短時間で到着できるため、工場見学と合わせての兵庫県姫路観光に最適なコースと言えるでしょう。
今回はヤマサ蒲鉾を出た後、午後3時30分過ぎに姫路城前の大手門駐車場に到着しました。
姫路城の閉城時間は午後5時、最終入城は午後4時まで。この時点で残された時間はおよそ30分強。
ギリギリではありましたが、せっかく姫路まで来たのだからと、急ぎ足で城へ向かいます。

桜門橋(さくらもんはし)
桜門橋から望む「白鷺城」 駐車場を出て、大手門を目指して歩き始めると、小雨が降り出しました。
傘を持っていなかったので少し濡れてしまいましたが、蒸し暑さで汗ばんでいたので、むしろ気持ちよく感じます。
夏場特有の湿気と相まって、雨に濡れながら歩くのも悪くありません。

桜門橋に差しかかると、正面にそびえ立つ姫路城の姿が視界に飛び込んできます。
曇り空の下でも、その白漆喰の壁は鮮やかに映え、堂々たる存在感を放っています。
「まるで白鷺が羽を広げて舞い降りたかのよう」 この光景を目にすると、別名「白鷺城(しらさぎじょう)」と呼ばれる理由がよく分かります。
青空の下の姫路城も美しいと思いますが、雨に煙る姿もまた趣があり、しっとりとした風情を感じさせてくれます。

姫路城
姫路城公式ウェブサイト
姫路城の入城料金や開城時間
姫路城の入城料金一覧
大人(18才以上) 1,000円
小人(小学生・中学生・高校生) 300円
30人以上(大人) 800円
30人以上(小人) 240円
※小学校就学前は無料です。
※18歳で高校生の場合は、小人料金が適用されます。
※小学校・中学校・高校の教育旅行については、生徒15人につき引率教師1人は無料となります。
※障害者手帳をお持ちの方は、本人と介助者1名が無料となります。(車いす利用の場合は、本人と介助者3名までが無料となります。)
⏰ 開城時間
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通常: 午前9時~午後5時(閉門は午後4時)
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夏季(令和7年6月1日~8月31日): 午前9時~午後6時(閉門は午後5時)
※大天守・西の丸・百間廊下などは、閉門30分前から順次窓を閉めます。
※季節により開城時間が変動します。
📅 休城日
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12月29日・30日
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令和7年度臨時休城: 12月27日・28日(電気設備更新のため)
📞 お問い合わせ
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姫路城管理事務所
電話: 079-285-1146
FAX: 079-222-6050
※縦覧料(令和8年3月1日から)姫路城の入城料金改定
18才以上(市民) 1,000円
18才以上(市民以外) 2,500円
30人以上(18才以上・市民) 800円
30人以上(18才以上・市民以外) 2,000円
姫路城・好古園共通縦覧券 2,600円
姫路城年間縦覧券 5,000円
※「市民」とは、市内に住所を有する方です。
※「姫路城年間縦覧券」は、当該縦覧料をお支払いされた日から起算して1年を経過する日までの間、同一人が回数について制限を受けることなく姫路城を縦覧することができる券です。
※令和8年3月以降、18歳未満の方(学校教育法第1条に規定する高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び高等専門学校に在学する者で18歳の方を含む。)は一律無料となります。

🚌 JR姫路駅から姫路城へのアクセス
徒歩の場合
◆JR姫路駅から姫路城まで 徒歩約20分。
◆駅前から大手前通りをまっすぐ進むと到着します。観光しながらのんびり歩くのもおすすめです。
バスの場合
◆JR姫路駅北口 6番のりば から「姫路城ループバス」に乗車
◆「大手門前」で下車すると 約6分 で姫路城に到着します
姫路城ループバス運行ルート
姫路駅前(6番のりば) → 姫路城大手門前 → 姫路郵便局前 → 美術館前 → 博物館前 → 清水橋(文学館前) → 好古園前 → 大手前通り → 姫路駅前
💡 ポイント
徒歩でのアクセスは景観を楽しみながら歩けるのでおすすめ
バス利用なら短時間で効率よく移動可能
バスは観光地を巡るルートになっているので、姫路城だけでなく周辺施設も立ち寄りやすいです

🚗 車でのアクセス【姫路城】
大阪・神戸方面から
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経路1: 阪神高速3号神戸線 → 第二神明高速道路 → 加古川バイパス → 姫路バイパス → 姫路南ランプ降車
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経路2: 中国吹田JC → 山陽自動車道 → 山陽姫路東IC降車
京都・滋賀方面から
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名神高速道路 → 阪神高速神戸線 → 第二神明高速道路 → 加古川バイパス → 姫路バイパス → 姫路南ランプ降車
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名神高速道路 → 中国吹田JC → 山陽自動車道 → 山陽姫路東IC降車
岡山・広島方面から
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国道2号線 → 姫路バイパス → 姫路南ランプ降車
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山陽自動車道 → 山陽姫路西IC降車
◆🚙有料道路における障がい者割引制度についてのご案内 | NEXCO 西日本の高速道路・交通情報 渋滞・通行止め情報
大手門駐車場(姫路城観光メイン駐車場)
基本情報
姫路城の南側に位置する、大型バスも収容可能な姫路城観光のメイン駐車場です(終日営業)。
場内にはトイレ(身障者用あり)、売店「大手門茶屋(ヤマザキショップ)」、自動販売機コーナーが設置されており、周辺には日本庭園「好古園」やお土産店も多数あります。
また、電気自動車向けの普通充電器も完備。姫路城正面入口までは徒歩約10分です。 支払いは現金のほか、クレジットカード(VISA・MasterCard・JCB)、電子マネー(交通系IC・WAON・iD ほか)が利用できます。
♿【大手門駐車場における障がい者減免制度】
大手門駐車場では、障がい者手帳(身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方、またはその介護者の方について、駐車料金を 5割減免 いたします。
💡 ポイント
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高速道路を利用すれば、大阪・神戸方面からは約1時間半前後、岡山方面からも1時間程度でアクセス可能です。
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姫路城周辺には有料駐車場が多数ありますが、週末や祝日は混雑することがあるので、早めの到着がおすすめです。

いよいよ大手門をくぐって城内へ いよいよ大手門をくぐり、城内へ足を踏み入れます。

姫路市立動物園
姫路市立動物園公式ウェブサイト
姫路市立動物園の開園時間
電話:079-284-3636
開園時間:午前9時から午後5時まで(入園は午後4時30分まで)
午後4時頃になると、エサを食べるため寝室に入る動物もありますが、窓や柵越しにご覧になれます。
動物とのふれあいタイムは、午前10時30分から午前11時30分、午後1時30分から午後2時30分の1日2回です遊戯施設は、天候や点検等により運休することがあります
休園日:12月29日から翌年1月1日まで(定休日はありません)
入園料
大人250円、小人50円です。注 小人は5歳から中学3年生です。
入園料無料・免除次に該当する方は、入園料無料または免除となります。
5才未満のお子様姫路市および播磨圏連携中枢都市圏の保育園児、こども園児、保育所児、幼稚園児、小学生または中学生で、どんぐりカード持参者。
姫路市在住の65才以上の方。入園の際に高齢者優待福祉カードを窓口に提示してください。
身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその介護者1名。入園の際に手帳・ミライロID等を窓口に提示してください。
大手門をくぐると、姫路城の敷地内に「姫路市立動物園」の看板を発見。キリンやゾウもいるのかな?
今回は時間の都合で立ち寄れませんでしたが、動物園と世界遺産が隣り合って存在しているのは珍しく、子ども連れの家族には嬉しいスポットだと感じました。
次回は時間に余裕を持って、ぜひ動物園も合わせて楽しみたいところです。

姫路城の別名白鷺城「しらさぎじょう」
姫路城は、その白漆喰の壁と優美な曲線を描く屋根の美しさから「白鷺城」と呼ばれています。
その名の通り、まるで空に羽ばたく白鷺を思わせる姿は、国内外の観光客を魅了してやみません。
築城は戦国時代にまでさかのぼり、現在の壮麗な姿が完成したのは江戸時代初期。数百年の時を経てもなお、戦災や震災の被害をほとんど受けなかった奇跡の城といわれています。
その保存状態の良さから、1993年には日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
世界遺産という肩書きに恥じない美しさと歴史的価値は、訪れるたびに新たな感動を与えてくれます。
これから天守の内部を見学し、その歴史を肌で感じたいと思います。


桜と姫路城の競演 今回は真夏の訪問でしたが、城内を歩く道の両側には立派な桜並木が続いていました。
春、3月から4月にかけての桜の季節には、満開の桜と真っ白な姫路城の見事な景色を散策しながら楽しめそうです。



入城手続きと障がい者割引
入城口には自動券売機が設置されており、電子マネーでの支払いも可能です。
しかし、娘が療育手帳を持っているため、販売窓口で手続きをします。

姫路城では療育手帳(障がい者手帳)を提示すると、本人(娘)と付き添い1名(妻さん)が無料になります。ありがたい制度です。
そのため、私は大人の入城料金1,000円を支払い、無事に入城券を購入しました。
購入した入城券と療育手帳を提示し、一般入口から城内へと進んでいきます。



姫路城「菱の門」
菱の門をくぐって城内に入るとまず目に飛び込んでくるのが「菱の門」。
立派な構えを見せるこの門は、姫路城内郭の最初の門であり、国の重要文化財に指定されています。
柱に刻まれた菱形の文様が名前の由来であり、武家の格式を感じさせます。

門をくぐると、いよいよ天守へと続く道のりが始まります。



姫路城への道のり門をくぐってから天守までは、意外と距離がありますね。
しかし、この遠回りな道も、敵の侵入を防ぐための巧妙な防衛策の一部なんです。



曲がりくねった坂道や、いくつもの門をくぐり抜けることで、敵は城の内部へと容易に進むことができません。
この複雑な道のりこそが、難攻不落の要塞としての姫路城の真髄なのです。
道のり全体が、姫路城の歴史と知恵を物語っているかのようです。景色を楽しみながら、ゆっくりと進んでいきましょう。


多くの門をくぐり、長く曲がりくねった道をたどり、ついに姫路城の本丸に到着しました。


いよいよ天守内部へ
本丸の入口で靴を脱ぎ、いよいよ天守の内部へ入ります。
ここから先は土足厳禁。
板張りの床に素足で触れると、古の時代に武将たちが歩いた感覚が少し伝わってくるような気がします。
木の温もりと、ひんやりとした床板の感触が相まって、不思議と心が落ち着きました。
娘も妻さんも少し緊張した様子でしたが、興味津々に城の内部を見回していました。娘と顔を見合わせ、静かに「いよいよだね」。
この瞬間から、ただの観光ではなく、時を超えた歴史体験が始まります。



大天守地階
姫路城大天守の入り口は、一般的な地下に当たる地階から始まります。
地階は、城の外から見ると分厚い石垣の内部にあたり、古くから重要な生活空間として利用されていました。
この階には、食料を貯蔵する流し(台所)や、厠(トイレ)が備え付けられており、籠城に備えた実用的な設備が整えられていたことがわかります。
城に帰ってすぐトイレがあるのは便利ですが、もし最上階にいる時に急に催した場合は、急な階段を駆け下りるのは大変だったでしょうね(笑)
こうした設備からも、当時の生活が垣間見えます。

広々とした空間に、高くそびえる天井は圧巻ですね。私の安物スマホの写真ではその迫力が伝わりにくいのが残念です。

【東大柱】(ひがしおおばしら)【西大柱】(にしおおばしら) 大天守を支える二本の柱のうち、東側にあるのが東大柱(ひがしおおばしら)です。
この柱は、地上から五階まで一本で通されており、大天守のどの階からもその雄大な姿を見ることができます。
築城当時のままの姿で、天守の重みをしっかりと支え続けています。
娘も驚いた様子で、指を差しながらあそこに柱があったと声をあげていました。

城内を進んでいくと、次に立ちはだかるのは急勾配の階段です。板で組まれたその階段は幅も狭く、まるでハシゴのよう。
手すりをしっかりと握りながら、一段一段慎重に上がります。
娘は手すりをしっかり握り、無事に上の階へ。まるで試されているかのようなこの急階段は、敵の侵入を防ぐ仕掛けのひとつだったのでしょうか?
間もなく閉門時刻の17時が迫り、16時30分には窓が閉じられます。
急いで登っていきましょう。閉門間際ということもあり、観光客も少なく、ゆったりと見学できるのは幸いです。


大天守一階
【六葉釘隠し】(ろくようくぎかくし)
姫路城大天守一階には、実用性と美しさを兼ね備えた工夫が見られます。
六葉釘隠し(ろくようくぎかくし)六枚の花弁や葉をかたどった六葉釘隠しは、装飾的な金具みたいです。
これは、単に釘を隠すだけでなく、建物全体の美観を高める役割を果たしています。
【石落とし】(いしおとし)
石落とし(いしおとし)城壁から張り出した石落としは、石を落とすだけでなく、石垣を登る敵の監視や、鉄砲、弓矢での攻撃拠点として利用されました。
一階には三カ所設置され、防御の要となっていました。


【渡櫓】(わたりやぐら)
渡櫓は、大天守と小天守をつなぐ屋根付きの通路です。
単なる連絡路ではなく、内部は戦闘や物資運搬の空間としても利用され、城全体の防御力を高める重要な役割を担っています。

大天守一階の窓から外を眺めると、雨がやんだ後のしっとりとした景色が広がっていました。


大天守二階
【破風の間】(はふのま)
姫路城大天守の二階には、屋根の端にある「破風(はふ)」を利用した独特の空間があります。
この破風の内側は「破風の間」と呼ばれ、窓として利用されていました。

【出格子窓】(でごうしまど)
姫路城大天守一階には、防御のための特殊な窓があります。
出格子窓南側の唐破風の下にある大きな出格子窓は、一重の軒を貫通し、窓の真下が開くことで、天守台の石垣下まで見通せる仕組みになっています。
これは、一階よりも広い範囲をカバーする石落しの役割も果たし、城に迫る敵を攻撃・監視する重要な防御施設でした。
美しい外観の裏には、こうした実戦的な機能が隠されています。

大天守の役割
姫路城大天守の二階は、単なる防御拠点ではなく、軍事的な中核を担う空間だったみたいですね。
ここには多くの武具掛けが設けられ、鉄砲や弓、槍といった様々な武器が整然と保管されていました。
これは、天守全体が巨大な武具庫として機能していたことを示していますね」。
いざという時に備え、武器を効率的に管理・配置することで、城の防衛力を高めていたみたいです。


【武具庫】(ぶぐこ) 【武具掛け】(ぶぐかけ)
姫路城大天守内は、単なる防御拠点ではなく、武器の保管庫としての役割も担っていました。
武具庫(ぶぐこ)と武具掛け(ぶぐかけ)天守内部には多くの武具掛けが設けられており、鉄砲や弓、槍といった様々な武器が壁に掛けられていました。
これは、戦の際にすぐに取り出せるようにするための工夫であり、天守全体が巨大な武具庫として機能していたことを物語っています。
いざという時に備え、武器を効率的に管理・配置していたことがわかります。
ここから鉄砲、矢や石が放たれていたのだと想像すると、当時の緊迫感が伝わってくるようでした。


大天守三階
【武者隠し】(むしゃがくし) 姫路城大天守三階には、戦の備えが随所に感じられる興味深い造りが見られます。
武者隠し(むしゃかくし)大天守三階の四隅には、身を潜めるための狭い空間があります。
これは「武者隠し」と呼ばれ、敵を奇襲するための隠し場所です。
非常に狭いため、身をかがめたり、小さな体格の人でなければ入れなかったようです。
忍者や小柄な兵士が潜み、いざという時に奇襲をかけるための巧妙な仕掛けだったのでしょう。
【内室】(うちむろ) 三階は南側に美しい唐破風(からはふ)があるため、その上の高い位置に窓が設けられています。
これにより、監視や射撃を行うための「石打棚(いしうちだな)」が南北両側に設置されています。
さらに、北側では石打棚の下にある通路「武者走り(むしゃばしり)」が板で仕切られ、あたかも個室のような「内室」が造られています。
これは、高い窓からの射撃をより効果的に行うための空間だったと考えられています。



閉門時間が近づき、雨が降っていたこともあってか、観光客は少なかったです。
雨のおかげで暑さは和らいでいるものの、それでも蒸し暑さを感じます。もしこれが晴天で、多くの観光客で賑わっていたら、その暑さは想像を絶するでしょう。
これから姫路城を訪れる際は、まだまだ暑いので、必ず水分補給ができる準備をして、熱中症対策を万全にしてくださいね。(ちなみに 入城口、自動券売機が設置してるあたりから自販機は無かったと思うので、事前に用意しておくのが良いと思います。)


姫路城大天守四階には、籠城戦で重要な役割を果たす工夫が凝らされています。
【高窓】(煙出し)
高い位置にある小さな窓で、籠城中に鉄砲を撃った際に室内に充満する硝煙を排出するために設けられました。
これにより、兵士は視界を確保し、次の射撃に備えることができ、戦いの煙を外に逃がす、実用的な知恵の結晶です。
【石打棚】(いしうちだな)
監視や射撃のために窓の位置が高く設定されている場所に設けられた棚です。
この棚は、兵士たちが窓から身を乗り出して外を監視したり、弓や鉄砲を構えたりする際の足場として利用されました。
外敵を迎え撃つための、実戦的な工夫の一つですね。
これらの設備は、姫路城が単なる美しい建築物ではなく、いざという時に備えた堅固な要塞であることを物語っています。




大天守五階
【西大柱】(にしおおはしら)
東西2本の大柱の最頂部で、地階から5階梁まで通し柱となっています。
柱が梁を受ける接合部分は、昭和の大修理の際に鉄板で補強しています。
【東大柱】(ひがしおおはしら)
昭和の大修理前、本来の東大柱の中心線から東南方向に約37cm傾いていました。
江戸時代の初めには、大柱そのものが建物の重さなどで歪んで変異したようですが、次第に建物全体が傾いたため、多くの支柱を入れて補強してきました。




大天守六階

【長壁】【刑部】(おさかべ)
神社姫山公園の地主神で、近代になって天守内で祀られるようになりました。江戸時代にはとの二門、との三門の間の小高い場所に鎮座していました。

【幻の窓】(まぼろしのまど)
壁面すべてに窓が開けられる予定でしたが、途中で設計が変更され、四隅の窓を塞いだことがわかりました。


姫路城の鯱瓦の精緻な仕上げを間近で鑑賞できるのは、大天守の最上階だけです。
通常、城の鯱瓦は雄と雌で対になっていますが、姫路城大天守の鯱瓦は二体とも雌であり、これは全国的にも極めて珍しいとされています。
この最上階は、その希少な瓦の美しさを堪能できるだけでなく、他では決して味わうことのできない素晴らしい眺望も魅力です。娘も目を輝かせていました。
白漆喰の城壁が織りなす優雅な曲線と、幾重にも重なる屋根瓦の壮麗な景色、そして姫路の街並みを一望できるパノラマビューは、訪れる人々を感動させます。
この最上階から眺める景色は、まさに姫路城の歴史と美を肌で感じられる最高の体験となるでしょう。ぜひ一度、この絶景をその目で確かめてみてください。

それでは、ゆっくりと階段を降りていきます。姫路城の階段は狭くて急な造りになっています。一段一段、足元に十分注意して進んでください。
観光客が少ないおかげで、怖がりな娘も周りを気にすることなく、一段一段ゆっくりと、自分のペースで安全に降りることができて良かったです。
急な階段も、敵の侵入を阻むための防御策だったと言われています。歴史の知恵を感じながら、無理せず安全に降りてください。
姫路城は、その美しさだけでなく、こうした構造も見どころの一つですね。




昭和の大修理
50年に一度の修理 姫路城大天守は昭和39年(1964)に完了した昭和の大修理から半世紀が過ぎ、屋根や壁面の破損劣化が進行していました。
そのため、 平成21年(2009)から約6ヵ年計画で本格的な保存修理工事を開始しました。
修理期間中は素屋根内に見学エリアを設けることで、文化財の修理への関心や理解を深めていただくよう取り組みました。
「平成の保存修理」は、大天守の瓦の葺き直しや壁の補修を中心とした本格工事です。
外壁や屋根目地漆喰などの漆喰の塗り替えを中心とする工事は、およそ50年に一度の修理と位置づけられています。



ようやく地階に到着しました。天守を上り下りしただけで、娘も汗だくになっていました(笑)。
姫路城の急な階段は、運動不足の体にはこたえますが、これもまた、城の歴史を感じる貴重な体験でした。


【播州皿屋敷】(ばんしゅう さらやしき)
播州皿屋敷は、姫路城を舞台にした有名な怪談です。
家宝の皿を割った罪を着せられたお菊という腰元が殺され、その亡霊が井戸から毎夜、皿の数を数えるという物語です。
姫路城内には、お菊が投げ込まれたとされる「お菊井戸」が今も残っています。
この物語は、一度は聞いたことのある日本を代表する怪談ですね。

姫路城の屋根を飾る鯱瓦は、時代と共に姿を変えてきました。
現在、姫路城では「明治」「昭和」「平成」と、それぞれの時代の鯱を垣間見ることができます。

【明治の鯱】(5代目)
明治43年(1910年)に製作された5代目の鯱です。昭和の大修理の際、大天守の東側に設置されていました。江戸時代中期以降の鯱は耐久性が低かったため、新しいものに交換されたようです。

【昭和の鯱】(6代目)
昭和の大修理で、貞享4年(1687年)の銘がある小型の鯱が発見されました。
これは現存する姫路城の鯱の中で最も古いものと考えられており、これに倣って大天守の大型の鯱を含む11の鯱が復元されました。
これらが6代目の鯱です。

【平成の鯱】(7代目)
平成の大修理では、大天守最上層の2体の鯱が新しいものに交換されました。
これらは、山本瓦工業株式会社から寄贈されたものです。
昭和の鯱の形を忠実に再現しており、平成23年(2011年)11月から製作が始まり、翌年2月に完成しました。
時代ごとの鯱を見比べることで、姫路城の歴史と修理技術の変遷を感じることができます。

姫路城の大天守を巡ってみると、その壮麗さの中に、生活の知恵や防御の工夫、そして信仰の心までもが込められていることに気づかされます。
地階から最上階まで歩む体験は、単なる観光ではなく、歴史を体感する貴重な時間でした。
まさに「白鷺城」と称される優美さと、難攻不落を誇る堅牢さを兼ね備えた世界遺産。
その魅力は一度の訪問では語り尽くせません。
ぜひ皆さんも姫路城を訪れ、時を超えた息吹を自らの足で感じてみてください。
おしまい。