【長居植物園の奥へ!】大阪市立自然史博物館で出会う太古のロマン
続き。
6月某日。長居植物園の緑に癒されながらも、照りつける日差しに汗だくの一行。


大阪市立自然史博物館
巨大ナガスクジラと感動の出会い
まず出迎えてくれたのが、全長19メートルにもなるナガスクジラの骨格標本。
これが本当にデカい!まるで映画の世界です。
大阪市立自然史博物館
※大阪府大阪市東住吉区の長居公園内にある【大阪市立長居植物園】のさらに中に大阪市立自然史博物館はあります。
【大阪市立自然史博物館 料金】
大阪市立長居植物園と共通券:大人300円
※障がい者手帳、療育手帳の提示で本人+介助者1名無料
【アクセス】
大阪メトロ御堂筋線「長居駅」より徒歩約10分
【バリアフリー対応】
・館内バリアフリー構造
・車椅子対応トイレあり
・車椅子貸出(無料・台数制限あり)
・ベビーカー持ち込み可


やっとの思いで目的地の「大阪市立自然史博物館」に到着しました。もうこの時点でけっこうヘトヘト。
「中は涼しいといいけどなぁ…」と願いながら自動ドアをくぐると
うぉーーー!エアコンがきいていて涼しいっ!
文明の力って素晴らしい(笑)
そして、建物の中央にはどーんとそびえる巨大なマンモスのような骨格標本。
大阪市立自然史博物館 館内案内図
入館はお得に!障がい者手帳を活用
ちなみに、植物園と自然史博物館は共通チケット(大人300円)。
植物園の入口でもらった券をなくさずに持っていれば、そのまま博物館の入館に使えます。※絶対に無くさないようにしてください。
自然史博物館のチケットに交換して入館できます。
娘の療育手帳を受付に提示すると妻さんと娘は無料で入館できました。
近くで見ると、凄く大きなマンモス?です。
マンモスかと思ったら、実はこれは「ナウマンゾウ」とのこと。
昔の大阪にゾウがいた?
信じられないけど、化石や足跡、歯などが実際に発見されているそうです。狩猟していた説もあるようです。
※画像はネットで拾いました。
ゾウ狩りなどしていたら、当時の大阪の人々は、はじめ人間ギャートルズ「古いアニメです。」のマンモス肉みたいに焼いて食べてたのかも…(笑)なんて妄想が広がります。
ヤベオオツノジカ
ヤベオオツノジカ立派な角が特徴の、かつて日本に生息していた巨大なシカ。
某アニメ映画の神獣っぽさもあります(笑)




ゴキブリの秘密(笑)
ゴキブリには娘も、妻さんも、私も全く興味がないのでスルーします(笑)


大昔の方々はどんぐり、木の実、貝、魚等々を食していたみたいですね。どんぐりは貯蔵していたりと。
地球と生命の歴史
恐竜ですね。これからが本番です。私は、今日これを見に来たと言っても過言ではないです!恐竜の世界へタイムスリップ!
自然史博物館のハイライト、それはやっぱり恐竜ゾーンです。
恐竜がいたのは、今から約2億5000万年前~6600万年前の中生代。多種多様な恐竜が地球を支配していました。
ここ大阪市立自然史博物館では、そんな恐竜たちの貴重な骨格標本や化石、復元模型などを間近で見ることができます。
ナガスクジラの首の骨
カツオクジラの頭の骨
地下鉄工事でカツオクジラが見つかった。縄文時代、当時(4000年から8000年前)の大阪平野は海が広がり、かつて海だった頃の大阪で沈んで泥に埋まったらしい。
アロサウルスの骨格標本
ここからが本日のメインです。大きくて大迫力です。初めて恐竜の骨格標本見ました。感動です。
それでは、ゆっくりと一つ一つ見ていきましょう。


アロサウルス足跡
アメリカ合衆国のテキサス州ジュラ紀後期
アロサウルス 恐竜の復元スタイル
最初に目に飛び込んできたのが、肉食恐竜・アロサウルス。
体長は8~12メートルにもなり、堂々たる姿に圧倒されます。
まるで映画『ジュラシック・パーク』のワンシーンに入り込んだような迫力。
このアロサウルス、獲物を捕らえる鋭い歯と、前肢にある3本の鋭い爪が特徴です。
骨格の傍には、実際に発見された足跡の化石も展示されており、当時の大地を歩く音が聞こえてきそうな臨場感です。
ナウマン象
「ゾウなんてアフリカのサバンナのイメージしかないけど…」と思いきや、実は日本にも、ゾウがいた時代があったんです!
ナウマンゾウ 大阪に象がいた?
まず目を奪われたのが、巨大なナウマンゾウの骨格標本。
パッと見、マンモスと見分けがつきにくいですが、
ナウマンゾウは日本列島(およそ数万年前)に生息していた、日本の象の代表格なんです。
大阪の地でも足跡や歯の化石が発見されているとのこと。
「え?昔の大阪にゾウが!?」と目を疑いますが、実際にいたんです。
狩猟されていた可能性もあるそうです。
ケナガマンモス
次に登場するのが、ケナガマンモス!長くて分厚い体毛で全身を覆い、極寒の氷河期を生き抜いた巨大ゾウです。
日本では主に北海道で多くの化石が出土しているようです。その存在感は圧倒的。
骨格標本のサイズ感もさることながら、
「こんなモフモフの巨体が大地を歩いていたのか…」と想像すると、まさにファンタジーの世界。
マチカネワニ
約40万年前の日本に生息していたワニの化石。
マチカネワニ
なんと大阪にもかつて7メートル級の巨大ワニがいたそうです。尻尾も長く、全体のスケールがケタ違い。
オオナマケモノ
こちらはアメリカ大陸出身ですが、全長6メートル。
あののんびりしたナマケモノがこんなに巨大だったとは…進化って不思議ですね。当時のナマケモノもあまり動かなかったんでしょうか?
コウガゾウ『黄河象』
新生代第三紀鮮新世(およそ400万から300万年前)中華人民共和国甘粛(かんしゅく)省合水(ごうすい)県に生息していた古代ゾウ。全長が7.6メートル、体高が3.8メートル
アケボノゾウ『アカシゾウ』
250万年前 - 70万年前(後期鮮新世 - 中期更新世)に生息していた古代ゾウ。関東から九州北部まで、日本の各地で化石が発見されている。
体高2メートル、全長4メートル前後と比較的小型のゾウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「日本列島で最も古いゾウ」とも言われていて、アケボノ=夜明けの名が付けられているんです。
古代の森や川辺をゆっくり歩いていたのかもしれませんね。
ゾウの進化はロマンの連続
ナウマンゾウやマンモス、アケボノゾウなどの古代ゾウたちは、それぞれ進化の系譜が異なりつつも、現代のアジアゾウやアフリカゾウへと繋がる祖先でもあります。
数百万年という壮大なスケールで地球を旅してきたゾウたちの姿を見ていると、「生き物の歴史ってこんなにドラマがあるんだな…」としみじみ感じてしまいました。


トリケラトプス
恐竜の中でも人気の高いトリケラトプス。
白亜紀後期の北アメリカに生息し、3本の角と大きな襟飾り(フリル)が特徴的。
体長は6~9メートル、体重は6~12トンとも言われています。
実物の頭骨標本を前にすると、その重厚感と威圧感に驚かされます。
ライバルのティラノサウルスと戦った痕跡のある化石も発見されていて、「戦いの歴史」にもロマンがあります。


アナトティタン
白亜紀後期(約7000万年前)北アメリカに住んでいたトリ竜の仲間。
こちらはあまり知られていない恐竜かもしれませんが、アナトティタンもまた白亜紀後期に北アメリカに住んでいた恐竜。
名前の意味は「巨大なカモ」。
カモのようなクチバシを持ち、なんと歯の数は2000本も!草をすりつぶすのに特化した歯並びで、優秀な草食恐竜だったことが伺えます。


ティラノサウルス
白亜紀後期(約7000万年前)北アメリカ、東アジアに住んでいたケモノ竜の仲間。
ついに登場、キング・オブ・恐竜「ティラノサウルス・レックス」!
体長は最大15メートル、体重は8トンを超えるとされ、強靭な後脚と大きな頭、太い尾でバランスを取りながら歩いていたようです。
実際に見られたのは「頭部の標本」でしたが、その大きさと歯の鋭さに、思わず息を飲むほどの迫力がありました。
ちなみに、前肢は異様に小さく「退化したのか?」と思いますが、最近の研究では意外と力が強かった説もあるようです。ティラノ、奥が深い…。


ステゴサウルス
ジュラ後期(約1億5000万年前)北アメリカに住んでいた剣竜の仲間。体長は4~9メートル。
続いて、草食恐竜の代表格・ステゴサウルス。
背中には「ヒレ」のように見える骨板がジグザグに並び、尻尾には「スパイク」が。
特徴的なのはその小さすぎる脳。
脳のサイズはクルミほどで「体の大きさに見合わず賢くなかったのでは?」とも言われていますが、草食でのんびり生きていたならそれもアリですよね(笑)


アンモナイト
白亜紀(約8500万年前)
恐竜の時代に海にいた代表的な生物。ぐるぐる巻きの貝殻でおなじみですね。
化石を通して、地球環境や生態系の移り変わりを学べる、非常に貴重な展示でもあります。
プテラノドン(翼竜)
中生代白亜紀 空を飛ぶ爬虫類=翼竜のなかま。
空を飛ぶ恐竜、というと「プテラノドン」を思い浮かべる方も多いのでは?
正確には「恐竜」ではなく「翼竜」と呼ばれる仲間で、翼を広げると最大9メートル以上にもなる大型飛行生物です。
化石は海に堆積した地層から見つかっており、海の上を滑空しながら魚を捕っていたと考えられています。
骨格はとても軽くて細身。これが空を飛ぶための「軽量構造」だったんですね。
どんぐりころころちょうど良い息抜きです(笑)娘がひたすらまわしておりました(笑)


左オランウータン 右ゲラダヒヒ


人間 左が男 右が女
マチカネワニ
ダグラスモミ
樹齢の年輪は、なんと約500年分もあります。
いくつになっても恐竜は男子のロマン!
この恐竜ゾーンを歩いている間、もうテンションが上がりっぱなし。
娘も妻も途中から「ふーん…」というリアクションになっていましたが(笑)、私はというと心の中で「恐竜デケ~!すげええ!カッケ~!」と叫びっぱなし。
ティラノサウルス、アロサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルス…
子どもの頃に図鑑や映画で見たあの恐竜たちに、こうして実際に出会える日が来るとは…。
ゾウのように「実は身近だった過去の巨獣たち」に触れる体験も、ものすごく価値ある時間でした。
個人的には、ナウマンゾウ、巨大ワニが大阪にいたという事実が一番衝撃的。
恐竜エリアは子どもたちの夏休み自由研究の題材にもぴったり。
そして大人にとっても、知的好奇心を刺激してくれる最高の時間でした!
そして何より、暑い日の避暑地としても最高です(笑)
博物館を見終わった後は、植物園内のベンチでお弁当を食べるのも良し、公園近くのカフェで一休みも良し。長居公園エリアは一日中いても飽きません。
おしまい。